2010年度高校入試、新型インフルの対応にずれ
新型インフルエンザの患者数が爆発的に増えて、今冬相当数の広がりが懸念される中、高校入試の「追試実施の有無」の対応に各都道府県が追われています。
文部科学省によると、各都道府県の公立高校入試はその実施主体が各都道府県のため、統一の方針を出して実施するのが難しいとのことで、対応が各都道府県の胸三寸になっています。
もし仮に公立高校入試当日に新型インフルエンザにかかっていた場合、追試がなければ受験機会を失ってしまう。追試を実施する県は受験機会の公平さを言います。
しかし、一方で、日程的に追試を実施するのは難しいと言う自治体もあります。その場合は等しく与えられる受験機会が失われる。また、追試がない場合は、仮に新型インフルエンザにかかっていたとしても、たった1回しかない高校入試の受験期かを逃すまいと試験会場に力を振り絞って足を運ぶ。そうなると、試験会場で感染を拡大する危険もはらみます。
追試を実施しないとしている県・自治体では、例外を認めるとのちのち禍根を残すと考えるところもあるようです。
つまり、これまでも季節性インフルエンザや風邪など高校入試当日に症状があった生徒に対して追試は実施してこなかった。それが今回に限って追試というのはおかしいのではないかという考えです。追試はせずに、別室での受験で今回の事態を乗り切ろうと考えている自治体もあるようです。
こうして、各都道府県は、追試を実施すべきかどうかの検討に時間を費やしているのです。2009年11月20日現在で約15の県・自治体が公立高校入試の追試を実施すると発表しています。さらに県によっては私立高校と一体となって公立私立ともに追試を発表している県もあります。
「受験機会の公平性」
「生徒や保護者の不安の払拭」
という大義名分がある一方で、
「追試を実施した場合、本試験と問題も違うのでその得点差をどのように合否判定に結びつけるのか?」
「本試験と追試験の問題の難易度をどう克服するか?」
「追試の例外は今年のみで決着できるのか? 体調不良の生徒の次年度以降の対応は?」などなどいかなる処置を講じても課題は残りそうなこの問題。
各都道府県の今後の発表に注意しておきましょう。