全受験生に学力検査を課す都道府県
公立高校入試で、すべての受験生に学力検査を課す都道府県が増えています。これまでに学力検査を導入した県、これから導入する予定の県は以下の通りです。
2007年度 和歌山県
2008年度 静岡県
2010年度 青森県・埼玉県・高知県
2011年度 千葉県・徳島県
2013年度 宮城県
すでに和歌山県や静岡県では学力検査を課す入試が実施されており、2010年入試からは埼玉県が実施、2011年度からは千葉県が、予定で2013年度からは宮城県がすべての受験生に学力検査を課す高校入試を実施する予定です。
こうした高校入試で学力検査を課す背景には、受験生の学力低下が原因といわれています。少子化による全入世代の今の受験生は特別な勉強をしなくても高校進学できる世代となりました。
その上で、多様化の時代に即した多様な受験機会の確保が推薦入試や一芸入試、書類審査のみの受験などが頻繁に行われるようになりました。
通常、こうした推薦入試系の入試は1月の後半から2月の前半に実施されることが多く、ここで合格する生徒が多い県では3割から4割近くを占めるようになった県もあります。
その結果、中学3年生の中に受験が終わった組とこれから受験組の2つのグループを中学校内に抱えることになりました。
当然ながら、受験が終わった組は合格後の勉強に身が入らず、これから入試組に迷惑をかけました。なおかつ2月の前半で高校の合格が決まったために高校入学までの数ヶ月間まったく勉強しないで進学する子供も出てきました。
結果として、高校側から推薦入試組の中には「学力がないものが多い」とか「もっとしっかり勉強をさせて高校に入学させて欲しい」などの要望が多く出されるようになりました。
加えて、世界各国との比較で出てきた日本の学生の学力低下の問題が合わさり、ついに教育委員会もこれらの声に応えるべく、学力検査を課すかつての高校入試の形式を現代に蘇らせつつあるところです。
この傾向は2020年度までには全国に行き渡り、全国で学力検査を課す高校入試が実施されることになるでしょう。